これは Delphi Advent Calendar 2016 4日目の記事です。
みなさん、おひさしぶりです。やましょうです。
ちょっと不思議というか本当にwindowsのタイマイベントって正しいのか?
と言う疑問にかられました。
理由はここ
Msさんの組込み用ラズパイのタイマがぼろぼろだったからです。
また、C#だと。。StopWatchが簡単に。。ですけどdelphiだとなかなか書いていないため
記載してみます。)
まずDelphiではStopWatchで時間計測です。
StopWatchを使用する為に、
System.Diagnosticsを追加
Createして、タイマイベントで計測&表示って感じです。
コード
unit TimerTestMain;
interface
uses
System.SysUtils, System.Types, System.UITypes, System.Classes, System.Variants,
System.Diagnostics,
FMX.Types, FMX.Controls, FMX.Forms, FMX.Graphics, FMX.Dialogs,
FMX.Controls.Presentation, FMX.ScrollBox, FMX.Memo;
type
TForm36 = class(TForm)
Timer1: TTimer; //1000ms設定でenableにしておく
Memo1: TMemo;
procedure Timer1Timer(Sender: TObject);
procedure FormCreate(Sender: TObject);
private var
StopWatch : TStopwatch;
{ private 宣言 }
public
{ public 宣言 }
end;
var
Form36: TForm36;
implementation
{$R *.fmx}
procedure TForm36.FormCreate(Sender: TObject);
begin
StopWatch := TStopwatch.Create;
StopWatch.Start;
end;
procedure TForm36.Timer1Timer(Sender: TObject);
var
Tm : Int64;
begin
StopWatch.Stop;
Tm := StopWatch.ElapsedMilliseconds;
StopWatch.Reset;
StopWatch.Start;
if StopWatch.IsHighResolution then
form36.Caption := 'ハイレゾ'
else
form36.Caption := 'そんなでもない';
memo1.Lines.Add(IntTostr(Tm));
end;
結果、やっぱ正確じゃない。。。
単位[ms] です。
990
1002
996
1002
1000
1000
1000
994
1003
998
1002
1001
996
998
999
1000
999
1002
996
1001
1001
1000
1010
989
997
1001
998
i7のマシンでしかもハイレゾでも
これだけジッタというか、結構づれていそうです。
とは言っても平均すると1秒くらいに収束しそうです。
さすが、PC、だいたいでは問題ないですね。
ちなみに、念の為プロセスを最優先にしても正確ではありませんでした。 SetPriorityClass(GetCurrentProcess, REALTIME_PRIORITY_CLASS );
を追加
さて、ここから脱線して、
一つの疑問はタイマのイベントは他のイベント中に受け付けるのか?
と言うことですね。と言うことで確認です。
(タイマは割込処理なのか?違うのか?の検証です。)
keyを押すと3秒程度かかる処理を実装して、計測してみます。
procedure TForm36.Button1Click(Sender: TObject);
var
Tm : Int64;
i : DWORD;
begin
memo1.Lines.Add('ボタン1の処理開始');
for I := 0 to MAXINT do
begin
asm nop end;
asm nop end;
// if ( i mod 10000 ) = 0 then Application.ProcessMessages();
end;
Tm := StopWatch.ElapsedMilliseconds;
memo1.Lines.Add('ボタン1の処理終了:'+IntToStr(Tm));
end;
procedure TForm36.FormCreate(Sender: TObject);
begin
StopWatch := TStopwatch.Create;
StopWatch.Start;
end;
procedure TForm36.Timer1Timer(Sender: TObject);
begin
memo1.Lines.Add('1秒毎のタイマイベント発生');
end;
結果:
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
ボタン1の処理開始
ボタン1の処理終了:6368
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
ボタン1の処理開始
ボタン1の処理終了:10898
ボタン1の処理開始
ボタン1の処理終了:14581
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
keyを二度押ししても、ボタン1の終了までは、ボタン1の処理は開始せず、
タイマイベントも処理できていません。なので割込処理でもありませんね。
このことから重い処理を分散させるため Application.ProcessMessages();
の呪文を使います。
この場合多重にkeyの処理が走り出すので注意が必要です。
その時の結果は下記
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
ボタン1の処理終了:20532
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
ボタン1の処理終了:27593
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
1秒毎のタイマイベント発生
ということで、タイマイベントは割込処理でなく単なるMsg処理になっています。
なので、特に難しい事は考えなくてもよさそうです。
以上
やましょうでした。
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